宅地建物取引士(宅建)合格体験記

宅地建物取引士 宅地建物取引士

出題傾向、学習方針を把握せよ!

宅建範囲の出題範囲

宅地建物取引士の試験範囲は不動産分野に特化しているので、

『お金の広範囲が出題範囲のFP試験と比べたら、宅建試験の出題範囲は狭いだろう』

と思ってしまいますが・・・
それは大きな間違いだということに次第に気付いていきます・・・。

不動産の分野ってめちゃくちゃ広いんですよ。
しかも民法が難しくてややこしい、そして頭になかなか入っていかない(涙)。

実際にテキストを読んでいても結構時間がかかっちゃいます。
これは時間との戦いだぞ~。効率よくやらなければ。

宅建試験(宅地建物取引士試験)とは?
宅建試験とは?金融系資格を取ろう!とか言いながら。宅地建物取引士(旧:宅地建物取引主任者)は・・・・法律系資格...

宅建試験の内容

宅建資格試験の合格には満点は必要ありません!!
合格ラインに達すればいいんです。

 例年の合格ラインは33~36点の約7割前後
 合格率を17%付近に設定しているせいか、毎年合格点は変わってきます。

でも出題内容は例年ほぼ一緒。 50問の内訳は

・権利関係 14問出題 (目標:9問)
・宅地建物取引業法 20問出題 (目標:17問)
・法令上の制限 8問出題 (目標:5問)
・税、その他、免除科目 8問出題 (目標:5問)

となってますね。(目標点数はユーキャン談。)

FP試験の不動産分野と重なるのは、法令上の制限と税・その他の一部。
それだけでは合格は無理だし、FP試験より細かくて難しいのです・・・。

とはいえ、これを見れば力を入れないといけない分野・優先順位は明確です。
ユーキャンの宅地建物取引士(宅建士)講座 はこういうことを勉強前に教えてくれるのがとってもいいですね♪

「宅地建物取引業法」科目に強くなる

宅地建物取引主任者を合格するためには、
「宅地建物取引業法」とお友達にならないとダメそうですね。

出題も全20問と、宅建試験の半分弱を占めますし、
ユーキャンの宅地建物取引士(宅建士)講座 はそのうち17問を目標点数にあげているのです。たった3問しか間違っちゃだめって。

「宅地建物取引業法」は、出題範囲が狭く、理解もしやすいため、受験生みんなの得点源分野とのこと。確かに理解しやすくて、勉強が即点数UPに反映される内容だなと思っていました。
周りの受験生もそう思っているので、逆に点数を落とせない分野。

いろんな意味で、ポイントとなる科目ということです。

ちょっと勉強時間が出来た時、試験直前期には、
「宅地建物取引業法」の勉強に充てるのがいいのかなーと思います。

民法・権利関係の対策

宅建試験の中で、超面倒くさい科目が「権利関係」ですねー。
「民法」「借地借家法」「区分所有法」などなど、金融マンにとって法律は天敵です。

でもこの分野は、皆さん難しいと感じていたり、
テキストには載っていないような難しい問題も出題されたり、

と、時間をかけても報われない分野と見ました!

あまりハマり込まずに、
他の科目はバッチリ!だ、くらいのときに時間をかけてじっくり勉強するのが正解かなと。

出題傾向を把握したら、ユーキャンの宅地建物取引士(宅建士)講座 でさっそく学習に入りましょう!

宅建模擬試験をフル活用する

3社合同の宅建模擬試験

※合格当時(平成23年度頃)の内容です。
 今は、有料サービスとして全三回の全国統一模擬試験を実施しているようです。

ユーキャンの会報誌「T-Plaza」で見つけた宅建の模擬試験に、勢いで申し込みをしてしまった私。

 試験開始前に、担当者が、この模擬試験は、

 宅建講座に強い 日建学院 と ユーキャン と 住宅新報社 の3社合同でやる、

 今までにない模擬試験で受験者数もそれなりに いるとアピールしてました。

たしかに予備校で、代ゼミと河合塾と駿台が合同でやる試験って聞いたこと無いな・・・。

選べる試験会場も結構多かったし、所詮模擬試験と思ってそんなに人集まらないだろうと思ってましたが、なんと80人も受験者数がいて、ちょっとびっくりでした。

昔、2級DCプランナーの本試験を受けた時よりも多いよと(笑)

なぜ模擬試験を受けるのか?

さて、今回の宅建模試「The Open MOGI」は、本試験の約1か月前に開催されるということで、準備不足も甚だしい状態です。
とはいえ、短期間で得点UPを目指せる「宅建業法」には直近時間を費やしてました!

準備不足だから受けても仕方ないとあきらめる人も多いですが、違いますよー。
準備不足で受けるからこそ、どこが短期間で一番得点を伸ばせる分野か分かるんです。

100点満点の試験で
 すでに90点取れる分野 と まだ30点しか取れなかった分野

どっち勉強するかって、70点の伸びしろがある30点しか取れなかった分野ですよねー。
それが分かるだけで良いじゃないですか。
本試験までの1か月をどういう勉強をしていくか!
その道しるべを探すべく、受けるのが模擬試験です。合格判定なんてどうでも良いのです。

模擬試験結果から分析してみる

宅建模試に向けて、準備不足の中でも「宅建業法」は勉強していましたが、その効果でしょうか?

50問の宅建試験の中で、
 問題文が理解できたり、知ってる内容が出たり、回答を考えることができたり、
したのが「宅建業法」でした。

やっぱり勉強って正直ですね。

ほったらかしの民法分野はチンプンカンプン。
法令上の制限はFP試験と被っているのでとタカをくくって撃沈です。

模擬試験の結果はお恥ずかしながら

 ・権利 1900番台/4772人
 ・法令 3200番台/4772人
 ・税他 1800番台/4772人
 ・業法 3300番台/4772人
 ・免除 1700番台/4772人

という結果に。 
  25点/50点満点 判定は努力圏でした(涙)

ちょこっと分析してみると・・・

権利関係はそんなに勉強していない割にまあまあな成績。やはり時間の割に報われないかも。
税制関係はFPで勉強しているのでOKかと。
法令は舐めてかかった分野。宅建では細かいところまで出題されるのでしっかりやらないとダメ。
宅建業法は自分なりに手ごたえがあったのですが、他の人が得点源としてて確実に点を取ってくる。

そんなこんなであと一カ月。
力を入れる分野は「法令上の制限」と「宅建業法」に決まりです!

戦略を立てて、残り一か月頑張らねば! 
でも、時間が足らない・・・

宅建試験当日がやってきた

本試験までの試験勉強

宅建の模擬試験から本試験まであと一カ月。長いようで短いですね(涙)。

そのころ、本業のFP業務でちょうど不動産売買を担当して、大変だったんですよー。
無事、ご成約となったので良かったのですが・・・。

不動産仲介業で、売買契約書を作ったり、重要事項説明書を作ったりは、
宅建業法のほんの一部なんで、十分な試験対策になったとはいえないですね。

仕事の無い時間は、「過去問実践テキスト」で、「宅建業法」を中心に。
時間があるときは「法令上の制限」に手を伸ばすような感じで取り組んでましたが、
宅建業法もやればやるほどハマっちゃうんですよ、これが。

今となっては、基本の理解も曖昧だったんでしょうなぁ・・・・・。
最後は、当時テキストだった、ユーキャンの「必須ポイント200」をガン見してました。

 結局、「法令上の制限」はかなり中途半端。
 「民法」は全くの不完全。 

 で本試験に突入です。
 
 でも、一か月までの模擬試験よりかは成長して ますから!

 と、淡い期待を抱いて。

本試験はこうやって取り組みました

宅建の模擬試験で、出題内容を把握できたのは大きな成果でした。

宅建試験はいろんな科目が50問に散らばるのではなくて、

 問 1~14 は 権利関係
 問15~22 は 法令上の制限
 問23~25 は 税・価格
 問26~45 は 宅建業法
 問46~50 は その他

と、問題番号と科目がある程度固定されているということが分かりました。

なので、1から進めるのが嫌いな自分は、準備不足の権利関係は後回し。
試験が開始したら、問14、15付近を見て、法令上の制限問題から解き始めました。

そう、権利関係は後回しにしたんですね。

周りは結構、問1から順番に取り組む人が多かったんですけど、
権利関係で難しい試験にはまって時間を費やすより、他の問題をじっくりやって、
余った時間で権利関係に取り組んだ方がいいと思います。

また、スタートが違うからみんながページをめくるタイミングが自分とは違うのが明らかなので、
自分のペースを崩さずに試験に集中できるのも大きいですね。

そんな感じで順調に、試験は進んで行きました。

合否は試験当日に判明

問題には必ず回答した番号をメモっておきましょう。
なぜなら、自己採点できなくなっちゃいますからね。

宅建の解答速報は、本試験当日の19時くらいから、いろんなサイトで発表されます。

 ・ユーキャン
 ・TAC
 ・資格の大原 などなど

そして、合格予想点数まで発表されますので、当日に合否が分かります。

大抵のサイトには、
「目安としてお考えください」なんて謙虚な書き方してますが、高確率で合ってます。

試験実施機関が出す合否は一カ月以上も先なので、
「受かってるかなー?落ちてるかなー?」って一か月心配しているのは時間の無駄ですね。
受かってるならそれでよし!
落ちてるなら、次回の試験に向けて少しでも早く取り組みましょう。

■平成22年度実施の宅地建物取引主任者試験

 試験申込 平成22年  7月 1日(目) 午前9時30分 ~ 8月2日(月)消印有効
  ※受験料は7,000円です。

 試験日時 平成22年 10月17日(日) 午後1時~午後3時 

 解答速報 平成22年 10月17日(日) 午後7時 

 合格発表 平成22年 12月 1日(水) 午前9時30分

合格発表日は、宅建実施機関のサイト(不動産適正取引推進機構) で、
受験番号が掲載されたPDFがアップされています。受験生気分ですね。

ユーキャンは次年度も

ユーキャンは独自に本試験の回答分析無料サービスをやっています。
解答をマークして送れば、科目別総評や得点、順位などを教えてくれます。
次回の宅建試験は、今回の分析から始めましょう!ってことですな。

また、ユーキャンの有効期限は1年だけではありません。
落ちたらバイバイじゃなくて、試験に落ちた翌年まで面倒を見てくれます。
難しい試験ですからありがたいですね。 (教育訓練給付金はダメです)
 その間、会報誌「T-Plaza」や教材改訂情報などが送られてきます。

そういや、ユーキャンのぼろぼろになった「必須ポイント200」テキストを、
宅建模擬試験の前に見ている人がいました。テキストは永久保存版的な感じで使えますよ。

宅建資格合格後・・・。

後日、合格証書と「宅地建物取引主任者(当時)資格登録等の手続について」という冊子が贈られてきました。

自分の場合は、宅地建物取引士として業務に従事と言うことなので、試験地の神奈川県にある「神奈川県宅地建物取引業協会」で、あれやこれやと手続きをしました。

ただ、FPとして宅建合格は単なる通過点でしかありません。
クライアントの生活設計は不動産にまつわるだけではありませんからね。

ということで、これからFPとして仕事の幅を広げられるように、住宅ローンアドバイザーや、貸金業務取扱主任者などにも手を出していきましょう!

ユーキャンの宅地建物取引士(宅建士)講座

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